映画と私

映画と私

 小さい頃、わが家ではよく映画を観ていました。家族で過ごす時はテレビではなく映画をかけるのがなんとなく普通だった気がします。うちの家族はコメディが好きで、「ホーム・アローン」や「フリントストーン」など、どれも家族みんなで笑える映画ばかりを観ていました。留守番のときにかかっていたのは、すべてディズニー映画。歌とセリフを丸暗記するほど観たディズニー映画は今でも全部大好きです。

 高校生になるとデートの定番が映画に。のん気なうちの家族が選ばないようなおしゃれ系映画や邦画もこの時期に観ました。

 大学では芸術学部だった影響もあり、「芸術的に評価されてる作品を見よう」とTSUTAYAのカタログに載っていたアカデミー賞系の作品を片っ端から観ました。ハッピーな映画しか観たことなかった私には落ち込むような作品もありましたが…勉強にはなったと思います。

 余談ですが、学生のこの時期、大好きなディズニーランドのキャストとして働きました。

 その後は夢だったデザイナーとして独立しました。傍ら、バーテンダーとして7年ほど勤務したのもよい思い出です。飲めもしないお酒の世界を覗かせてもらいましたし(ちなみに今でもまったく飲めません 笑)、様々な年代の方とお話しできました。

 フリーランスになって自由な時間ができてからは、海外旅行にもよく行っています。
サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを見たときは「映画でいつも壊されちゃうあの橋が目の前に!!」、ニューヨークのセントラルパークでは「ユー・ガット・メールのトム・ハンクスとメグ・ライアンもここに!!」と、映画の聖地巡礼に感動しました。世界各地でお友達ができて、異文化を教えてもらえるのもよいところです。

 現在は、夫と毎晩映画を観ています。「24」や「glee」など海外ドラマを1話ずつ流す時期もあれば、アベンジャーズシリーズやSTARWARSシリーズの徹夜パーティをすることもあります。そういえば、結婚式も映画をテーマにしました。 

 ずっと映画の世界が大好きだったので、映像翻訳という仕事を知ったときは衝撃でした。まさか『字幕と吹替』のお仕事が一般人の選択肢にあるとは思っていなかったのです。しかも、フリーランサーが多いお仕事だと聞きました。一瞬で「天職だ!」と、思ったのです。

 この先 3年間の学校、トライアル試験、さらには一生勉強の世界が待っているとは知らず…(笑)

 長々書きましたが、翻訳という仕事は「すべての人生経験が反映されてしまうお仕事」と聞きました。私は、理系→芸術系→フリーランスデザイナーという経歴で、外語大卒でも文系の出でもありません。翻訳家らしい素敵な経歴はないのですが、私のこれまでの経験もどこかで何かのお役に立てばと思い、書いた次第です。

先ほど「一生お勉強の世界」と書きましたが、『美女と野獣』のベルや『ハリーポッター』のハーマイオニーのように図書館好きの私にとっては、それも案外幸せなことかもしれません。

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 私の中にずっとある信念は「映画は娯楽」。

 映画は芸術だという見方もあるかと思いますが、個人的には誰もが楽しめるものであってほしい。原作を読んだことがなくても、英語が分からなくても、専門知識がなくても、子どもから大人まで一緒に楽しめるのが映画だと思います。そんな映画の世界にお仕事で関われたら、私はとても幸せです。映画を好きな気持ちを忘れずに楽しく続けたいと思っています。

 よろしくお願い致します。